ホテルガイドのページメイン画像

Hotel宇多野京都別墅は、書院造の本館、数寄屋意匠の離れ、スパニッシュ風外観の洋館と広い庭園を有する、
昭和初期の良質な邸宅建築を継承し、ホテルとして開業しました。
京都電燈株式会社の重役などをつとめた財界人・大渡光蔵の邸宅として建てられた、
明治期以来の和洋併置式邸宅の系譜を今に残す貴重な建築物の見所をご紹介します。

厳かな雰囲気の宇多野京都の外観

DESIGN

歴史的建造物で過ごす
時を超えた
安らぎのひととき

主玄関

丁寧に面取りされた格縁が升目状に組まれた玄関ホールの天井は、その荘厳で格式の高さから書院や寺院でよく用いられる伝統的な建築手法で格天井(ごうてんじょう)と呼ばれます。

    • 松の間
    • 松の間
    • 松の間

    室内各所の欄間には、平安神宮や二条城、嵐山の渡月橋、三条大橋、八坂の塔、東山の風景等、当時の京都市内の風景が彫り込まれており、大きな紅葉が描かれた襖に用いられている七宝焼の引手具も、当時のものがそのまま使用されています。また、床には欅の一枚板が、床の間の天井には屋久杉が使用されています。

    • 禄の間
    • 禄の間

    茶室の前室として建築された数寄屋造りの離れで、茶室に好んで用いられる網代天井や錆壁などの建築意匠がそのまま残されています。錆壁は壁土に鉄の粉や古釘の煮出し汁を混ぜた壁のことで、鉄分が錆びることで褐色の斑点が浮かび上がってきて、様々な表情を見せてくれます。錆びた部分が蛍のように白くなったり黒くなったりして見えることから蛍壁とも呼ばれます。長い年月の流れと共に表情を変えてきた壁を眺めるのは、日本ならではの趣深さと言えるでしょう。

洋風な外観

Fusion of Japanese tradition
and Western architecture

書院造の本館に併設された洋館は、丸みのあるスペイン瓦とスタッコと呼ばれる化粧漆喰仕上げの壁面、そして2階に連なるアーチ窓が印象的なアール・デコ調のスパニッシュ風建築です。明治から昭和初期にかけて近代化が進んでいく中で生まれた和洋併置式の邸宅建築は、日本の伝統と西洋文化の融合の象徴と言えるでしょう。

  • 手吹きの波硝子

    窓には昭和14年築造当時の波硝子がそのままに保存・使用されています。手吹きによる手作業で作られ、運搬時に割れやすいことから大変高価で貴重な硝子で、手作業ゆえに硝子板1枚1枚の風合いや特徴が千差万別、現代の画一化された工業製品には再現できない手作りならではの味わいが魅力です。

  • 大津壁

    土壁上塗りの技法で、色土に少量の石灰とスサを加えて水練りをしたのちに、鏝で何度も押さえて表面を滑らかに強度を堅く仕上げた壁です。滋賀県大津で古くから良質の白土が得られ、技法が発達したことがルーツとなっています。大津壁は難しい技術が必要な貴重な壁ですが、現在は石灰クリームの出現により施工性が向上したことで、大津壁を作る専門技術をもった職人も少なくなりました。

レトロでモダンなダイニングの内装

玄関を入ったロビーや庭に臨むラウンジダイニングには、京都在住の和紙デザイナー・堀木エリ子氏による
光壁や光柱、障子和紙などが随所に散りばめられ、伝統と革新の融合による創作和紙を用いた照明アートが奏でる、
歴史的建築物との調和をお愉しみいただけます。

  • 古来「邪気除け」の意味がある鋭角の意匠となっており、お客様をお迎えする玄関に清らかな空気感が漂うようデザインされています。

  • 良い兆しが空間から拡がって行くような輪をモチーフとしたタピストリーと、良い兆しが交差するイメージの曲線によって表現された収納建具を配置。二つの作品は「阿吽」の対柄として宇宙観のある空間を演出します。

  • 日本の伝統文様で、「良い兆しが涌き上がる」という意味をもつ立涌柄をモチーフにして、「透かし」の手法で漉き上げています。

  • 堀木氏が活動を開始してから37年の間に漉き上げた多種多様な和紙をコラージュし、本物でありながら楽しく遊び心が感じられる空間に仕上げています。

主庭、日本庭園

往年の姿を残す
美しき日本庭園

近代・昭和初期の日本を代表する作庭家のひとり重森三玲氏が作庭した日本庭園。氏が作庭時に記した「平庭」「築山」「巨石」「舩石」「直線状の浜石」「飛石」など、往年の姿を色濃く残しており、当時の姿を現代に再現することを目指しました。
中央の芝生を主体とし、南端には蓬莱山を見立てた大きな石を用いた築山を設け、周囲に拳大の石を用いて水の流れを枯山水で表現し、立石を配しています。

中から見た庭園の風景

飛石や延段・巨大な沓脱石

古都の風情とともに
侘び寂びを感じる

庭園の飛石や延段・巨大な沓脱石などには、「侘び寂びの石」として茶室の庭の石に好んで使用される、京都市北部の鞍馬で産出する極めて採石量が少ない鞍馬石がふんだんに使用されています。

  • 1939年(昭和14年)

    ・築造
    京都電燈株式会社の重役などをつとめた財界人・大渡光蔵氏の邸宅として上棟。設計・上野工務店、請負人・津田音次郎、大工・岡本梅吉

  • 1940年(昭和15年)

    ・作庭
    昭和初期を代表する作庭家のひとり重森三玲氏が作庭を手掛ける。

  • 1954年(昭和29年)

    ・京都市交通局が取得。保養施設「鳴滝寮」とする。

  • 2000年(平成12年)

    ・広く京都市の施設となり、以降ドラマのロケ地として度々利用されるようになる。

  • 2016年(平成28年)

    ・民間に売却

  • 2019年(令和元年)

    ・株式会社ホテルニューアワジが土地・建物を取得

  • 2024年(令和6年)

    ・「京都を彩る建物や庭園」に認定
    ・11月にHotel宇多野京都別墅として開業

HISTORY

レセプション

ホテルに到着したら荷物を預けてラウンジで一息。庭に臨むラウンジダイニングは、ホテル滞在中は自由に寛げる空間となるほか、夕朝食時にはダイニングとしてご利用いただきます。

日本庭園に臨むラウンジ&ダイニング。ホテル滞在中は自由に寛げる空間となるほか、
夕朝食時にはダイニングとしてご利用いただきます。

MURASAKINO DINIG

  • ラウンジ

    Lounge
    Hours

  • ダイニング

    Dining
    Hours

Lounge
Hours

Dining
Hours

無料でお愉しみいただけるフリードリンクやホテルメイドスイーツ&スナックなど

無料でお愉しみいただけるフリードリンクやホテルメイドスイーツ&スナックも。
食後にはディジェスティフサービスもございます。

ダイニング詳細

おいしそうな抹茶とバニラのジェラート

京都×淡路島×瀬戸内を味わうジェラテリア。淡路島牛乳や京都の抹茶などベースフレーバーに加えて、
瀬戸内の旬のフルーツを使ったホテルパティシエによるこだわりの自家製ジェラートをご提供。
ご宿泊のお客様だけでなく、町歩きの途中でふっと立ち寄り、テイクアウトでもご利用いただけます。
また、こだわりのアイテムを揃えたショップも併設しています。

ジェラートや物販、店内の内装

営業時間 12:00~17:00

チェックイン / チェックアウト チェックイン 15:00 / チェックアウト 11:00
インターネット接続環境 全館Wi-Fi利用可能(無料)
施設概要 【2階】 温泉風呂付客室5室
【1階】 温泉風呂付客室5室・レセプション・ロビーラウンジ&ダイニング/ジェラテリア・ショップ
【屋外駐車場】 10台/無料
※館内および全客室を禁煙とさせていただいております。
客室数 10室
最大収容人数 36名
ホテルで利用可能な各種決済方法 現金、電子マネー(PayPay・Alipay・d払い・メルペイ)
クレジットカード(VISA・JCB・American Express・Mastercard・Diners Club・銀聯)
送迎 JR山陰本線(嵯峨野線)花園駅まで送迎サービスを行っております。
ご希望の場合は事前に御予約をお願いいたします。
配車状況によってはご希望に添えない場合もございますので、予めご了承ください。
利用時間 14:00~18:00、9:30~11:30
住所 〒616-8205 京都市右京区宇多野御屋敷町14

電話でのお問い合せ

07 TEL.0570-078857 (ホテルニューアワジグループナビダイヤル
/ 9:00~18:00)

※お客様から頂戴する「よくあるご質問」をまとめたページもご参照くださいませ。